こんにちはちりめんしゃこです。
人に何かを頼んだりするのに「命令形」(偉そう・・・)を使いますが、「現在形」だとちょっと強引な口調になり、「未来形」だとさらにキツイ感じになったりと、動詞の時制が変わるとニュアンスが変わります。
キツイ言い方だけでなく、今日は「~していただけますか」といった丁寧な言い方ができる時制を見てみます。
丁寧に依頼してみる
「線過去」と「過去未来」はともに過去を表す時制なんですが、この時制で現在・未来の事を話すと柔らかなニュアンスや自分の意見を押し付けず、相手を尊重する言い方となります。
「婉曲」用法といわれるものです。(なのでもはや上の画像に書かれている「oración imperativa(命令文)」ではないです。念のため)
線過去で「婉曲」
¿Podía hacerle una pregunta? (一つ質問してもよろしいでしょうか)
ちょっと柔らかな言い方になりますが、「婉曲」表現としては「過去未来」のほうがよく使われます。
過去未来でさらに丁寧に
¿Podría dejar un recado? (伝言をお願いできますでしょうか。[電話])
線過去よりも丁寧になるので、どうせ丁寧に言うなら過去未来のほうかもしれません。
動詞の活用も過去未来のほうが-ar動詞、-er動詞、-ir動詞全て同じパターンなので、活用もラクですしね!
他にも
¿Podría llamar un taxi? (タクシーを呼んでいただけますか?)
とか
Me gustaría hablar con ~.(~と話したいのですが。[電話])
など、日常会話で覚えておいたほうがいい表現も沢山あります。
まとめ
線過去(-er動詞、-ir動詞)と過去未来、この二つの動詞の活用語尾って同じですよね。
語源的にも、過去未来形は「不定詞 + haberの線過去」から出来たそうなので活用語尾が一緒なのも偶然ではないようですが、こういった婉曲的言い回しがどちらの時制もできるというのも偶然ではないのかもしれません。