[スペイン語]男性名詞と女性名詞(動物の場合)。オスのウサギもla liebre、メスのパンダもel panda、に違和感を感じたときどうする?

[スペイン語]男性名詞と女性名詞(動物の場合)。オスのウサギもla liebre、メスのパンダもel panda、に違和感を感じたときどうする?

スペイン語の名詞にも「男性名詞」と「女性名詞」があります。
父親(padre)とか姉妹(hermana)なんかは、その性のとおりなんですが、動物とかモノとかは、すぐに分からないものもありますね。

今日は、動物の性別男性/女性名詞についてみてみたいと思います!

オスメスで違う名詞の動物

動物もオス・メスそれぞれ呼び方が違うものもあります。
やはり身近な動物(ペットとか家畜とか)は雌雄を区別するものが多いみたいです。
(ゾウはあんまり身近にいる動物じゃないけど・・・)

オス 動物 メス
gato gata
perro perra
gallo gallina
toro
buey(去勢牛)
vaca
cerdo
cochino
verraco(種豚)
cerda
cochina
carnero oveja
cabrón 山羊 cabra
caballo yegua
mulo ラバ mula
conejo ウサギ coneja
elefante ゾウ elefanta
zorro
raposo
キツネ zorra
raposa
vulpeja

こうしてみると、男性名詞の一部を変えて(例えばoをaに:gato→gata)メスを表すのもあれば、
馬(オス:caballo、メス:yegua)のように全くカタチが異なるものもありますね。ややっこしい。。。

ちょっと脱線するけど、家畜は飼育上、いろいろと区別する必要があるからか、その子供の呼び方もまた色々あって、

(gallo,gallina)の子 → ひよこ「pollo

(carnero,oveja)の子 → 1歳に満たない子羊「cordero(ra)」
               1、2歳の子羊「borrego(ga)」

(toro,vaca)の子   → 子牛「ternero(ra)」
               2歳未満の子牛「becerro(rra)」
               若牛「novillo(la)」

(cerdo,cerda)の子  → 子豚「lechón
               離乳前の子豚「cochinillo」(lechónも含む)

山羊(cabrón,cabra)の子 → 子山羊「cabrito
               離乳してから繁殖期に入るまでの子山羊「chivo
               乳飲み期の子山羊「choto(ta)」
               生後6-12ヶ月の子山羊「chivato(ta)」…

(caballo,yegua)の子 → 子馬「potro(ra)」

子供が産まれたてかどうかで呼び名が変わるなんて、畜産専門用語かと思ってしまうんですが。。
さすが牧畜の国であります!

オスメスが同じ形(同じ性)を使う動物

雌雄同じ形の名詞(したがって、冠詞も男性・女性のどちらかしかない)もあります。
やはり、あまり普段の生活では性別をイチイチ気にしない動物が多いですね。
というより、ぱっと見では雌雄がわからない動物かも。
もはやテーブル(la mesa)やイス(la silla)のように、便宜的に、男性/女性のどちらかの性に決めつけられた感が強い。

なので、こういう動物の場合、冠詞ではオスメスは分からないことになります。

たとえば・・・

■男性名詞になる動物

カラス el cuervo
パンダ el panda
el mosquito
山猫 el lince
トビ、オオタカ el milano
ハゲタカ、ハゲワシ el buitre
タヌキ、アナグマ el tejón

■女性名詞になる動物

クジラ la ballena
ヘビ la culebra
野ウサギ la liebre
シャコ、ヤマウズラ la perdiz
リス la ardilla
アザラシ la foca

「a」で終わる名詞は女性名詞が多いが、パンダ(panda)は男性名詞なんですね~

オスかメスかを言いたいとき・・・形容詞をつけて解決!

しかし、パンダなんかはオスかメスかを気にする事ってありますよね。その時はどうするか??

ズバリ、形容詞、オスなら「macho」、メスなら「hembra」をつける!

オスのパンダ → el panda macho
メスのパンダ → el panda hembra

思わずメスのパンダなら「la」をつけそうになりますが、パンダが男性名詞なので、メスでも冠詞は男性名詞の冠詞「el」をつけるのは変わらない。です。ややこしい。

同様に、

オスの野ウサギ → la liebre macho
メスの野ウサギ → la liebre hembra

今度はオスでも「la」がつきます。
ウサギ(飼いウサギ)はconejo(メスはconeja)だけど、野生のウサギは性別なんかわかんないので女性名詞なんでしょう。

まとめ

動物には性があるので、冠詞をつけるときは男性名詞か女性名詞か混乱してしまうんですが、

身近な動物(ペット、家畜)はオスメスで呼び分けられる

蚊とかヘビとか性別よくわからないものは、名詞の性はあらかじめ決まっている
そういう動物でも性別を区別していう時は、オスなら「macho」、メスなら「hembra」をつける。(ただし冠詞に注意)

ところで今回、動物の名前とかいろいろ調べていたら、比喩的な表現とかことわざとかがいろいろあって面白かったので、
次回まとめて紹介したいと思います。