poner(~な状態にする)、ponerse(~な状態になる)にcolor(色)が加わったら、どんな意味になるのか調べて見ました。
意外な意味になるものもありますよ。
Rojo(赤)
真っ赤な○を見ると、トマトを連想しますね~
ponerse como un tomate(真っ赤になる、赤面する)
という表現がありますが、それと似たような感じです。
ponerse rojo 「赤くなる、赤面する」
再帰動詞ponerse(自分が~になる)を使った例文で思い出すのは、
¿Por qué te pones tan roja como un tomate?
「どうしたの?真っ赤になって」(スペイン語リアルフレーズbook 研究社 p186)
rojoが女性形rojaになっているので、このTú(あなた)は女性と想像される。
rojoは主語に性数一致するんですね。
Se puso rojo de ira.
「彼は怒りで真っ赤になった」
「怒りで」は「de ira」(ira n.f. 激怒)をつければよいと。
poner rojo a 人 「人を赤面させる」
主語とは別の人を赤面させるときは、再帰seでなくて「a 人」にすればいいだけの話。
Negro(黒)
ponerse negro 「日焼けする、怒る、etc.」
いろいろな意味があります。
①日焼けする
②怒る、むっとする
③(ものごとが)調子が悪くなる、雲行きがあやしくなる
これもnegroが「性数一致」してnegraになったりnegros、negrasになったりします。
El cielo se está poniendo negro.「空が暗くなってきた」 (現代スペイン語辞典)
poner a 人 negro「人を怒らせる」
物を主語にしてこんな表現も。
Este coche me pone negro.「この車にはうんざりだ」 (現代スペイン語辞典)
Verde(緑)
緑って平和な色だというイメージですけど、viejo verde(エロ親父)と同様に予想外の意味となり、平和とは正反対の言い回しです。
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poner verde a 人 「人を思い切りしかる、ののしる」
「人を緑色にする」=人を非難する
No hay derecho a que me pongan verde sólo a mí.
「私だけこき下ろされるなんて、それはないよ」 (西和中辞典)
何でverdeで「人を批判する」という意味になるのかちょっと調べてみたら、以下の掲示板に由来が2つほどあった。
(誤読してたらすいません)
http://forum.wordreference.com/threads/origen-de-dichos-poner-verde-a-alguien.386673/
■由来その1.
ニンニク嫌いのイサベル1世に、料理人がニンニクをパセリで隠した料理を持っていった。ニンニクに気づいたイサベル1世が“Venía el villano vestitdo de verde.”(緑色の卑劣な服を着て(ニンニクが)やって来た)と言って、料理人を非難したという故事から来ている。
緑色=パセリの色
■由来その2.
ぶつけてできるアザで一番ひどいのは緑色なので、ひどい打撃を与えることの例えに緑色が使われた。
緑色=アザの色
パセリにしてもアザにしても、どちらでもいいですが、緑色が「誰かを非難する」という意味に使われるのは面白いですね。
Morado(紫)
紫色といえば、violeta(薄紫)やpúrpura(赤紫)という単語のほうが馴染み深いけど、morado(morada)という単語もあるんですね。
ponerse morado 「満腹になる」
「紫色になる」=満腹になる
これは比喩的な表現で、たくさん食べ過ぎて呼吸が苦しくなって、酸素不足になり血流が悪くなると、チアノーゼ(cianosis)という病気のように皮膚が紫色になる、ということからきているようです。
ちょっと大げさな感じもしますねぇ。
実際はこの表現は病気とは関係なくて、たくさん食べて大満足!みたいな、どちらかというと幸せなようすを表すのに使われている感じがします。
Me he puesto morado de langostas.(イセエビでお腹一杯!)
moradoは主語に性数一致します!
↓のサイトにも例文が載ってて参考になります。
http://blogdeespanol.com/2014/12/ponerse-morado/
http://www.academia.andaluza.net/en/practicar/la-frase-de-la-semana/ponerse-morado/
さいごに
poner(~な状態にする)、ponerse(~な状態になる)という基本的な動詞と色を組み合わせた表現を見てみました。
赤や黒は想像がつくけど、緑や紫は、ちょっと思いつかないですね。
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