数が多い!スペイン語の動詞時制を簡単に覚える企画 ~ その1:規則動詞を大雑把に見てみる

数が多い!スペイン語の動詞時制を簡単に覚える企画 ~ その1:規則動詞を大雑把に見てみる

こんにちは、チリメンジャコです。「やさしく読めるスペイン語の昔話」の精読を始めたのですが、(といっても分からない単語を引いたりするくらい)最近、「動詞の活用が分からなくて、同じ単語、知っている単語を何度も辞書で引く」という作業をすごくもったいなく感じ始めました。。。

「動詞の活用さえ頭に入っていれば、もうちょっとペースアップして読めるのではないか?」と思い、活用も時制も盛りだくさんなスペイン語の動詞を覚えようと思い立ちました。

しかし、スペイン語の動詞時制って数が多い・・・

現在形はともかく、点過去、線過去、、、とあっていったいいくつ時制があるのか?と文法書を確認したら、なんと、
直説法だけで10個接続法で6個合計16個もの時制があるそうな!

その中で現代スペイン語ではあまり使われない時制(3つ)を引いても、13個もあるわけで、とてもこりゃぁ覚えきれない・・・と半ば諦めモードになりつつあったのです。

が、よーーく見てみると、本当に大変なのはその半分くらい、関連付けて覚えればそのさらに半分くらいの労力でなんとか覚えられるかもしれない!?

大雑把な脳内地図

13個の時制と言っても、「haber + 過去分詞」の複合形(6個)を除くと7個。この7個も似たり寄ったりの活用をするのですが、その関係を大雑把にイメージすると、、、こんな感じか?
katuyou

※注意!
「点過去」以外は「haber + 過去分詞」でできる、「○○完了形」がある

スペイン語の動詞の活用って、似たような形があちこちにあってこれが混乱の元になっている気がしていたので、一度整理してみたいなと思っていました。
もっといい考え方があるかもしれません。

直説法の3時制を軸にして覚える

直説法現在、点過去、線過去を覚えれば、それに関連づけながら直説法過去未来、接続法現在、接続法過去が覚えられそうです。
それぞれの活用を見てみます。

直説法現在 → 『接続法現在』

『接続法現在』は「直説法現在」の活用語尾の母音を変える

直説法現在 接続法現在
-ar動詞
o, as, a, amos, áis, an ⇒
-ar動詞
e, es, e, emos, éis, en
-er動詞
o, es, e, emos, éis, en ⇒
-ir動詞
o, es, e, imos, ís, en
-er動詞,-ir動詞
a, as, a, amos, áis, an

-ar動詞の直説法活用と-er動詞の直説法活用をほぼ交換する感じですが、接続法は1人称単数と3人称単数の活用が同じです。

直接法点過去 → 『接続法過去』

『接続法過去』は「直接法点過去:3人称複数の末尾」「-ron → -ra/-se形」 に変える。

  1. -ar動詞 amar
  2. 直接法点過去

    amé, amaste, amó, amamos, amasteis amaron

    接続法過去

    (-ra形)
    amara, amaras, amara, amáramos, amarais, amaran
    (-se形)
    amase, amases, amase, amásemos, amaseis, amasen
  3. -er動詞 comer
  4. 直接法点過去

    comí, comiste, comió, comimos, comisteis, comieron

    接続法過去

    (-ra形)
    comiera, comieras, comiera, comiéramos, comierais, comieran
    (-se形)
    comiese, comieses, comiese, comiésemos, comieseis, comiesen

nosotoros(1人称複数)は直前にアクセント記号がつきます!

よくみると、-ra形は r +「接続法現在-er動詞,-ir動詞の活用」
-se形は s + 「接続法現在-ar動詞の活用」にほぼ同じ(※vosotrosのアクセント記号はなくなる)ですね。

直説法線過去 → 『直説法過去未来』

『直説法過去未来』は 不定詞 +「直説法線過去の-er/-ir動詞」の活用語尾

直説法過去未来の活用語尾は-ar動詞、-er動詞、-ir動詞全て同じになるので、「直説法線過去の-er/-ir動詞」の活用語尾さえ覚えれば楽勝!

直説法線過去(例:comer)

comía, comías, comía, comíamos, comíais, comían

直説法過去未来

●amar
amaría, amarías, amaría, amaríamos, amaríais, amarían
●comer
comería, comerías, comería, comeríamos, comeríais, comerían

これは覚えやすい!

もうひとつがんばる!『直説法未来』

『直説法未来』も過去未来と同じく語幹は不定詞 + 活用語尾(-ar動詞、-er動詞、-ir動詞全て同じ)ですが、活用語尾は他の活用形と似てないのでこればっかりはまるまる覚えないといけません
実は、「haber」の現在形が関連しています。

語源的に見ると、中世スペイン語の時代に、未来形は「不定詞+haberの現在形」、過去未来形は「不定詞+haberの線過去」から出てきた形態である。
(「わかるスペイン語文法」同学社 p184より)

haberの現在形の活用を見ると、確かにアクセント符号の有無とかありますが、似てます。面白いですね~

amarで一応おさらい。

amaré, amarás, amará, amaremos, amaréis, amarán

なんとか頑張れるかな・・・

まとめ

私的には脳内イメージを先に作って、似ているところと似ていないところを関連付けて覚えることにしました。(とりあえず規則動詞のみ)

「直説法線過去」「過去未来」「接続法現在」「接続法過去」1人称単数と3人称単数の形が同じというのも覚えておきたいと思います。

自分的覚えるコツを作ったらあとは反復練習すれば、マスターできるかな・・・??

反復練習にはこのiPhoneアプリがオススメです!(7000語もある!)

スペイン語 : 動詞 活用 – VerbForms Español – Miguel Herrero & Laura Müller