[フランス語]ラルースやさしい仏仏辞典、Jの項。”juste”の意外な使い方

[フランス語]ラルースやさしい仏仏辞典、Jの項。”juste”の意外な使い方

ラルースやさしい仏仏辞典Jまでやっとたどり着きました!
分量は11ページ、35語。あまり多くはありません。

(引用部分は断りのない限り「ラルースやさしい仏仏辞典 NIVEAU 1」からです。)

なんとなくポジティブ♪

「J」から始まる単語、基本的にネガティブな言葉は最初に出てくる「jaloux」「jamais」くらいで、あとはどちらかと言うとポジディブなイメージ

jeune, jeunesse, joie, jolie, joyeux,
jeu, jouet, jouer…

jaune(黄色)という色のイメージもあってなんとなく楽しそうな。。。

juge, jurer, juste, justement, justice…
なんて、ちょっと堅い?感じの単語もあるにはあるけどね。

英語にはない?「juste」の使い方

英語では「just」に当ると勝手に思い込んでたフランス語「juste」。

Il est 10 heures juste. (ちょうど10時です)

のような、「ちょうど」っていう意味を真っ先に思い浮かべてしまうんですが、そんな思い込みを一蹴する例文をご紹介。

「(服が)きつい」、「ギリギリ」のjuste

まずは例文から。

Ces chaussures sont trop justes, elles vous feront mal.

(仮訳)この靴はキツいね。足が痛くなるよ。

靴が「justes」なら、ぴったりでいいんじゃん?
というのは早合点で、特に服や靴に対して「trop」とか「un peu」なんかを伴って「juste」と言うと、
「キツい」「ぴったりしすぎる」という意味になるんですね。

他にはこんなのも。

Tu crois que ça suffira, cette viande, pour cinq personnes?
– Oh! j’ai peur que ce soit juste, il faudrait en acheter plus.

(仮訳) この肉で5人分、足りると思う?
– あー!ギリギリって感じだから、もうちょっと買い足さないと。

どうでしょうか。
ce soit juste
5人分ちょうどぴったり、なんていうのはまた早合点で、「ギリギリで余裕がないゾ!」というニュアンスなんですね。

英語では、just、って言ったらちょうどぴったり、ってイメージなんで、ついその感覚で仏語の「juste」も捉えがちなんですが、
必ずしも完全一致ではないんですね。

ただ、フランス語でも、

Cette jupe est juste à ma taille.(このスカートは私のサイズに合っている)

のような使い方もするので、ちょっとややこしい!

「C’est tout juste si 直説法」で「ほとんど・・・ない、・・・が関の山だ」

もうひとつ、知ってないとよく分からない、と思われる表現を。

Quel caractère insupportable il a en ce moment!
C’est tout juste s’il me répond quand je lui parle.

(仮訳)彼の今の態度すっごいムカツク!
話しかけてもほとんど口をきいてくれない

色々な言い換え表現があって、

C’est tout juste si 直説法
= C’est à peine si 直説法
=Tout juste + 倒置文
=Tout juste si 直説法

「ほとんど・・・ない、・・・が関の山だ」

いろんな言い方があって、一度には覚えきれない・・・

おわりに

「juste」は他にも公正な、とか正しい、当然の、といった意味もあって守備範囲がけっこう広い単語だったりします。
簡単な単語だからとなめてたのを反省。
逆に言えば、「簡単な単語しかないのに文意がとれない文章」の原因はこれなのかも?!

[nlink u=”https://tirimenj5.com/2016/04/26/1721″]