「ラルースやさしい仏仏辞典Niveau1」も「M」の項まできました。
アルファベットは全部で26文字。ということは、Mは13文字目なので、ちょうど半分まで読み終わり!ここまで長かった~。
Mの分量は56ページ、見出し単語数171個と、そこそこのボリュームです。
なじみの単語も多いM、今日はそんな馴染みの単語から作られるいろんな成句をピックアップして見てみたいと思います。
main (n.f.) 手
mettre la main sur 物・人 「見つける」
直訳すると、「物(人)の上に手を置く」ですが、「見つける(trouver)」という意味で使われます。
たしかに、触ることで物の存在を確かめることができますよね。
Mais où est passé ce livre?
Je n’arrive pas à mettre la main dessus.
(仮訳)
あの本どこにいったんだろう、見つけられない。
surだけでなくdessusも同じ意味で使えるようです。目的語が必要ない場合はdessusでいけるようですね。
prendre en main (状況、仕事etc.) 「~を引き受ける、責任を負う」
仕事・状況などを、手のひらの上に乗せるイメージ?
言い換えると、se charger, prendre sous sa responsabilité。
何かマズイ状況・仕事を、情勢立て直しのために引き受ける、というニュアンスのようで、ラルースに出てる例文もそんな感じです。prendreはreprendreでも可。
L’entreprise marchait très mal, mais le nouveau directeur a tout pris en main, et ça va un peu mieux, depuis.
(仮訳)
この企業は業績がとても悪かったが、新しい社長が就任してから、業績が少し良くなった。
(ちょっと意訳)
marché (n.m.) 市場、取引
bon marché(安値で)というのでおなじみのmarchéですが、取引などあまり関係無さそうな意味の成句。
par-dessus le marché 「おまけに、その上、それにとどまらず」
類語で、en plus, qui plus est, de plus, en autre、が挙げられてます。
Vous arrivez en retard, et, par-dessus le marché, vous me demandez la permission de sortir une heure plus tôt ce soir?
(仮訳)
君達は遅れた上に、今晩一時間早く退出したいというのかね。
marcher (v.i.) 歩く、動く
faire marcher 人 「~をだます、担ぐ」
人を歩かせる、うまく動かす、って意味かと思いきや、「tromper:だます」と同じ意味になる。
「意のままに操る」という意味もあって、そっちのほうが想像しやすいですね。
Quoi? Ce n’est pas possible, Jacques n’a pas quarante ans, tu me fais marcher!
(仮訳)
何だって?ありえないね、ジャックは40歳じゃない、だましてるのかい!
※訳してみたけど、どんな状況なのかいまひとつわかりません。。。
ところで、
目的語が「人」だと「だます」になるけど、機械や車などの物が目的語だと、「作動させる、動かす」って意味になるので面白いですよね。
faire marcher 機械や車
Je n’arrive plus à faire marcher la télé: elle doit être en panne.
(仮訳)
このテレビ動かないわ、故障してるにちがいない。
musure (n.f.) 測定、計測
musureという単語自体、意味が広いです。
「(能力、価値等の)程度、大きさ、守るべき範囲、限界」という意味で
au fur et à mesure (que 直説法)「だんだんと、~につれて」
fur(n.m.)は「率、割合」という意味ですが、今は成句でしか使われない言葉らしいです。
Fais ton travail au fur et à mesure; tu auras moins de mal que si tu essaies de tout faire à la fois.
(仮訳)
徐々に仕事を進めなさい。一度に全部やろうとして失敗するのと代わらなくなるよ。
この場合は、progressivement(徐々に、しだいに)と言い換えられる。
Au fur et à mesure qu‘il lisait, il comprenait de moins en moins!
(仮訳)
彼は読み進めるにつれて、ますます訳がわからなくなった。
こちらは「pendant que 直説法(~する間に)」と言い換え可能。
être en mesure de 不定詞 「~できない」
pouvoir, être capable de 不定詞、と言い換え可能。
pouvoirを使うのに飽きたら、「être en mesure de~」を使ってみるのもいいかもしれない。。
Je ne suis pas en mesure de répondre à votre question.
(仮訳)
貴方のご質問には答えられません。
「リズム、拍子」という意味で
mesureに「リズム」という意味があるとは!見落としてました!
jouer en mesure 「リズムにのる」
Le chef n’est pas content: les musiciens ne jouent pas en mesure!
(仮訳)
楽長は団員がリズムに乗っていないので、満足していない。
battre la mesure「拍子をとる」
Les enfants battent la mesure en chantant.
(仮訳)
子供達は歌いながら拍子をとっている。
まとめ
見慣れている単語でも、思わぬ表現があったり、知らない意味があったり。
ゆっくり辞書を読んで確認してみるのも大切ですね。
[nlink u=”https://tirimenj5.com/2016/05/17/1757″]
[nlink u=”https://tirimenj5.com/2016/07/09/1836″]