[フランス語]製品表示を読みつつボキャブラリーを増やす② 食品

[フランス語]製品表示を読みつつボキャブラリーを増やす② 食品

今回は、ベルギー産バターワッフルの表示を読んでみました。
食品関連の単語がいっぱい。添加物なんかはあまりなじみがない単語もあるけど。
よくわからない場合は英語表記を参考に考えてみた。

原材料名

Ingrédients:
 Farine de blé,
 sucre,
 beurre 20% (lait),
 oeuf entier,
 amidon de blé,
 sel,
 poudre à lever: bicarbonate d’ammonium.

Ce produit peut contenir des traces des fruits à coque.
A conserver au frais et au sec.
Conditionné sous atmosphère protectrice.

読みずらいので改行しています。
太字にしてある部分は、どうもアレルギーを起こす可能性のある原材料のように思えるね。

原材料成分:
 小麦粉
 砂糖
 バター20% (牛乳由来)
 全卵
 デンプン
 塩
 ベーキングパウダー:炭酸水素アンモニウム
 
 この製品は微量の果実の殻を含んでいる可能性があります。
 涼しく、乾燥したところで保存してください。
 保護された空気のもとで包装しています。

poudre à lever: bicarbonate d’ammonium.(ベーキングパウダー:炭酸水素アンモニウム)」 は日本語表示は単に「膨張剤」、
amidon de blé(デンプン)」はでん粉になってるなぁ。

「fruits à coque」「Conditionné」

注意書きの文はちょっと考える。

fruits à coque「微量のナッツを含む」ということか?

Ce produit peut contenir des traces des fruits à coque.

fruits à coque」は直訳で「果実の殻」だけど、該当箇所の英語表記を見ると、「May contain traces of nuts.
つまり、「微量のナッツを含む場合があります」。アレルギー表示のようです。
(ちなみに日本語では書いてない)

A conserver au frais et au sec.

要するに、「高温多湿を避けて保存してください」

conditionner 「包装する」

Conditionné sous atmosphère protectrice.

conditionner 「条件付ける、[人、集団など]操作する、方向づける、好ましい状態にする」
って意味が思い浮かぶけど、ここはたぶん、「包装する、パックする」。過去分詞なので「包装、パックされた」。
conditionには包装って意味はないけども、conditionnerだと「包装する」なんて意味があるとは知らなんだ。
なのでたぶんここは、「清潔な工場内で包装しています」と言いたいんだろうと想像します。

c.f. empaquerter(v.t.)包装する empaquetage(n.m.)包装

poudre à lever「ベーキングパウダー」

poudreは「
poudre à~ で「~の粉

leverは「起きる」
あわせて「起きる粉」→「ふくらまし粉」→「ベーキングパウダー

poudre à ~ 」の「~」の部分にlever以外の単語を入れてみると!?

laver「洗う」

laver(洗う)を入れると??


答えは、
poudre à laver「合成洗剤」

lever(起きる)とlaver(洗う)、1字違いで紛らわしいけど、食べられるものから食べられないものに変貌するので要注意!

récurer 「磨く」

récurer「[台所用具、タイルなど]を磨く」だと??


答えは、
poudre à récurer 「磨き粉、クレンザー」

feu 「火」

feu 「火」だと??


答えは、
poudre à feu 「爆薬類」

想像はつきやすいですね。

giboyer 「狩りをする、狩猟に行く」

ちょっと難しい単語ですが、

giboyer 「狩りをする、狩猟に行く」だと??


答えは、
poudre à giboyer 「(狩猟用の)微粒子火薬」

éternuer 「くしゃみをする」

éternuer(くしゃみをする)を入れると??


答えは、
poudre à éternuer 「(いたずらに使う)くしゃみパウダー」
そんなものがあるんですね。。。

bicarbonate de ~「重炭素の~」

bicarbonate d’ammonium「炭酸水素アンモニウム」は膨張剤として使われる物質。

bicarbonate=「bi-(2、2重)」+「carbonate(炭酸塩)」。

ちなみに料理や掃除でもつかう物質、「重曹(炭酸水素ナトリウム)」は、
bicarbonate de sodium (de soude)

といいます。
sodium(ナトリウム)
soude(炭酸ナトリウム)

栄養成分表示

Valeurs nutritionnelles
                100g         20g(±2st/pcs)
Energie             480kcal          98kcal
Matières grasses        21g            4.2g
Dont acides gras saturés    13g            2.6g
Glucides            69g            13.8g
Dont sucres           36g            7.2g
Fibres alimentaires       1.7g            0.3g
Protéines            6.1g            1.2g
Sel               0.51g            0.10g

栄養価
                100g           20g(±2st/pcs)
エネルギー           480kcal          98kcal
脂質              21g            4.2g
うち飽和脂肪酸         13g            2.6g
糖質(炭水化物)        69g            13.8g
うち砂糖            36g            7.2g
食物繊維            1.7g            0.3g
タンパク質           6.1g            1.2g
塩分              0.51g            0.10g

日本語表示には食物繊維(Fibres alimentaires)は書かれてないなぁ。
数字も微妙に違う。。。

saturé「飽和状態の」

脂質(Matières grasses)の下に、
脂質の一種、acides gras saturés(飽和脂肪酸)とありますね。
dontは関係代名詞。of whichみたいなやつ、「~のうち」という意味)

saturé(飽和状態の)は動詞saturer(いっぱいにする、うんざりさせる、飽和させる)の過去分詞。

saturer (v.t.) 飽和状態の、(~de qc/inf.)…でいっぱいの、うんざりした
saturé(adj.)飽和状態の、充満した
saturation (n.f.)飽和状態、飽和

Je ne supporte plus la télévision, je sature.
(Petit Robert仏仏辞典)

もうこのテレビには我慢できない、限界だ。

arriver à saturation(飽和状態に達する)
saturation du marché(市場の飽和)
(仏和大辞典)

まとめ

今回はバターワッフルの表示を見てみました。
日本とはちょっと表示の仕方が違うので、少し見づらかったかも。。。
飽和脂肪酸とか砂糖の量は、関心が高いのかなあ?
それに、beurre 20% (lait)、わざわざ牛乳由来と言わなければならないということは、牛乳以外から作るバターなんてものもあるってことなのかな。。あまりよく知らないんですが。
ちょっと気になるなぁ。牛乳アレルギーの注意を喚起しているだけなのか、よくわからない。

飽和脂肪酸ってとり過ぎは良くないとも言われてますが、女性は摂取量を減らすと害があるそうな。
あまり気にせず沢山食べよう。(これを言い訳に)

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