スペイン語でジェットコースターのことを、「montaña rusa」(ロシアの山)といいます。
初めて聞いた時、単純に面白い呼び名だなと思ってたんですが、フランス語でも同じくロシアの山「montagnes russes」と呼ぶのですね。
なぜロシアの山なのか不思議だったので調べてみた。
ジェットコースターの先祖は本当に「ロシアの山」だった
全く知らなかったんですが、ジェットコースターの原型は、実際にロシアで造られたそうです。
百科辞典によると、ロシアでは15世紀くらいから氷の山(人工のものの場合もあり)をそりで滑るという遊びがあり、
それがもとになったらしい。
エカテリーナ2世(1729~1796)はこの滑る遊びが大好きだったらしく、1784年にサンクトペテルブルクに元祖ジェットコースターを作らせたという話もあるらしい。溝の中を上下しながら滑るものだったようです。
19世紀初めにはパリでも同様の装置が造られ(上の写真の絵)、脱線防止の車輪などが開発されたりしたそうだが、
初期のジェットコースターはまだまだ今のような複雑な滑りはなく、坂を木箱に乗って下っていくという感じのものだったんでしょう。
そして20世紀アメリカでジェットコースターに金属が使われて、より複雑な形のものが設計されるように。
らせん状に回りながら進んだり垂直に宙返りするものが造られる。。。
興味深い「ジェットコースター」の呼び名
という歴史からか、ジェットコースターは
フランスでは「montagnes russes」
スペインでは「montaña rusa」
イタリアでは「montagne russe」
と呼ばれてます。(仏西伊とも「ロシアの山」という意味)
ですが、英語圏では「roller coaster」。
面白いのは、元祖のはずのロシアでは「Американские горки」(アメリカの山)
なんだそうです。
ロシア⇒フランス⇒アメリカと発展を遂げていくうちに、原型から大きく離れてしまったからなのか、
ロシアに戻ってきたときには「こりゃぁロシアの山じゃなくて『アメリカの山』だよ」、っていう気分になったのかも、と想像してしまいました。
さいごに
かくいう私はジェットコースターは今まで1度しか乗ったことありません。
それも、最初から最後まで目をつぶっていたので、風がびゅうびゅう吹いていた事しか記憶になく、
目をつぶってたからか悲鳴もあげなかったです。でも怖がりなので目を開けてもう一度乗ってみようという気にはならないなぁ・・・