前回に引き続き、鳥に関係する表現をあつめてみます。
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今回は、もうちょっと身近な鳥たちを。
coq, poule ニワトリ
まず今年の干支でもある鶏から。
coq オンドリ
なかなか封建的な表現。
今はあまり使わないんじゃ・・・?
Ce n’est pas à la poule à chanter devant le coq.
メンドリはオンドリの前で鳴いてはならぬ
→女房は亭主を尻に敷いてはならない
雄鶏に例える表現も見てみましょう。
オンドリってなんかあんまり親近感持たれてないって感じがする。
実際、つついて威嚇してくる怖いところあるからなぁ。(子供の頃つつかれた経験あり)
être comme un coq en pâte ぬくぬくと暮らす
fier comme un coq ふんぞり返って、偉そうな
rouge comme un coq 怒りで真っ赤になる
poule メンドリ
なぜか犯罪がらみの状況で出てきそうな表現が二つ。
C’est la poule qui chante qui a fait l’oeuf.
卵を産んだのは鳴いているメンドリだ
→笑っているヤツが犯人だ
Un bon renard ne mange pas les poules de son voisin.
賢いキツネは近所のメンドリを食べない
→悪賢いヤツは近所で悪事を働かない
moineau スズメ
どこでも見かける鳥。スズメ。
ちょこまかしていて、あんまり品の良いイメージじゃなさそう。
épouvantail à moineaux 案山子(かかし)、ヒドイ身なりの人
tête de moineau おっちょこちょい
manger comme un moineau 大変小食である
s’abattre sur qc/qn comme une volée de moineaux 貪るように飛びかかる
日本だったら「雀百まで踊り忘れず」(幼い時に身につけた習慣や若い時に覚えた道楽は、いくつになっても直らない)
って諺が思い浮かぶけど、これも良い意味では使わないですね。
corbeau カラス
カラスに良いイメージはあまりなさそうだが・・・?
それほどひどくもない?
ne pas revenir comme le corbeau de l’Arche
(聖書のノアの箱舟んのカラスのように)二度と戻らない
日本ではカラスといえば「カラスの行水」が思い浮かびますね。
和仏辞典ひくと、
faire une toilette de chat
って出てて、猫の身づくろいに例えられているのが不思議。
ちなみにハシボソガラス(くちばしが細いカラス。カラスにも種類があって、これは主に田舎にいるということになっている)
はcorneilleと言うらしいが、フランスの劇詩人コルネイユ(1606~84)も同じ綴り。関係ないだろうけど。
pigeon, colombe ハト
pigeonが一般的に使われるようですが、
colombeもハトの意味があります。
(colombeは建築用語で柱の意味もある)
plumer le pigeon
ハトの羽をむしる
→(騙されやすい人から)金品を巻き上げる、身ぐるみはぐ
la colombe apportant le rameau d’olivier
(聖書から)箱舟にオリーブの枝をくわえて戻ってきたハト(平和の象徴)
カラスは戻ってこなかったけど、ハトは戻ってきた!
さいごに
身近なトリって今一つ良い意味が少ないですね。。。
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