こんにちはちりめんです。連日の猛暑にへこたれそうになりますね。
以前スペイン語の時制がたくさんあってどこでとの活用を使えばよいか混乱したためイメージ図を作ってみました。
復習がてらフランス語の時制を見直してみたら、スペイン語の時制とよーく似てて面白かったので、今回はフランス語の時制イメージ図を描いて見ました。(間違ってたらごめんなさい)
フランス語時制イメージ図
フランス語直説法の時制
現在(présent) | 複合過去(passé composé) |
半過去(imparfait) | 大過去(plus-que-parfait) |
単純過去(passé simple) | 前過去(passé antérieur) |
条件法現在(conditionnel présent) | 条件法過去(conditionnel passé) |
単純未来(futur simple) | 前未来(futur antérieur) |
独自の活用を覚えないといけないのが上の表の左側5つ。右側は「avoir/êtreの活用 + 過去分詞」で作られます。
フランス語直説法の時制イメージ図
(スペイン語のときと同じ形式で描いています。)
▲を話の基点としています。
網掛け模様の時制は「avoir/êtreの活用 + 過去分詞」で作られる時制になります。
スペイン語のイメージ図とほぼ一緒。つまり、考え方はそれほど変わらないと思われる。。。
現在(présent)
ニコニコマークのところです。
今現在のことはもちろん、ちょっと未来の事柄など、幅広く使われる時制ですね。
不規則動詞、規則動詞、活用を覚えるのも一苦労です。
現在を基点とした過去
現在を基準(基点▲)に、過去の話をするときに使う時制と(自分の中で勝手に)整理されました。
単純過去(passé simple)
現在では口語では使われないです。新聞、歴史書とかで「現在とは切り離された過去」として、「淡々と過去の事柄を述べるのに」使われます。
これ、スペイン語だとちょうど「点過去」が相当すると思います。スペイン語では点過去は普通に使われますが、フランス語では次の「複合過去」という時制で語られます。
また、「avoir/êtreの単純過去の活用 + 過去分詞」で作られる「前過去」も同様に普段は使われないので、図でも省略します。
複合過去(passé composé)
「avoir/êtreの現在の活用 + 過去分詞」で作られる時制です。
「~した」というような単純な過去の事柄を話すときはこの時制。
スペイン語では「現在完了」に相当します。スペイン語と同じく「~したことがある」という経験を語ることもできます。
おまけ~近接過去
「venir de 不定詞」(venirは現在の活用)で、「今~したところ」「今~し終わった」ことを表現できます。
(上のイメージ図には描いてません)
スペイン語では「現在完了」で表現されるんですけど、フランス語は特別にこの「近接過去」があります。
過去を基点とした過去
過去のある時点を基準(基点▲)にして、過去の話をするときに使う時制。
半過去(imparfait)
語幹に「ais-ais-ait-ions-iez-aient」という活用語尾がくっつきます。
過去のある時点(基点▲)で「~していた」という継続を表現します。
また、「昔は~だったよねー。」というような過去の習慣や昔語りでも使われます。
スペイン語では「線過去」が相当。
大過去(plus-que-parfait)
「avoir/êtreの半過去の活用 + 過去分詞」で作られる時制です。
過去のある時点(基点▲)には「既に~終わっていた」ということが表現できます。
たとえば、「●●が~したと言ってたよ」という場合、「言ってた」のが基点で「~した」が大過去になります。
スペイン語では「過去完了」が相当するかな。
条件法現在(conditionnel présent)
「不定詞 + 半過去の活用語尾」で作られます。
過去のある時点(基点▲)で「~するつもりだった」、ということが表現されます。
要するに過去から見た未来の予想を言ってます。
スペイン語では「過去未来」という時制が相当。
私は「条件法」と「現在」という言葉に惑わされて、ずっとこの時制がもやもやしていたんですが、スペイン語文法書の「過去未来」の解説読んでどんな時に使われるのかやっとイメージできました。
面白いのは、スペイン語の過去未来も「不定詞 + 線過去の活用語尾」で作られてて(仏語半過去≒西語線過去)、すごい似てるんですよね。時制だけでなく、動詞の活用方法も似ているところにちょっと感動。
条件法過去(conditionnel passé)
「avoir/êtreの条件法現在の活用 + 過去分詞」で作られる時制です。
過去のある時点(基点▲)で「未来のある時点△には~し終わっているだろう」、というのを表すのに使われます。
要するに過去からみた期限付き未来の予想です。
これもスペイン語では「過去未来完了」という時制があって、同じ様な使われ方しているように思われます。
未来
未来を語る時制は2つ(+1つ)!
単純未来(futur simple)
「不定詞 + [ai-as-a-ons-ez-ont](≒avoirの現在の活用)」で作られます。
「~するつもり」という未来の事柄を表現します。
スペイン語では「未来」が相当。そしてスペイン語の活用も「不定詞 + haber現在の活用のちょっと変化したもの」で作られていてよっく似てます。(西語haberは仏語avoirにほぼ対応)
前未来(futur antérieur)
「avoir/êtreの単純未来の活用 + 過去分詞」で作られる時制です。
未来のある時点(基点▲)には「~しているだろう」ということを表します。
要するに未来のある時点で完了していることを述べる感じでしょうか。
スペイン語も「未来完了」という相当する時制があります。
おまけ~近接未来
「aller現在形活用 + 不定詞」です。
「(もうじき)~だろう」というような接近した未来について述べるのに使えます。
スペイン語にも「ir a + 不定詞」という(西語ir≒仏語aller)似たような表現があります。
まとめ
フランス語の直説法の時制を見てきましたが、時制の名前がちょっと分かりづらいだけで、ほぼスペイン語の時制と対応してます。
でも、フランス語は「単純過去」が普段使われないのに、スペイン語の対応する時制である「点過去」が使われる分だけ面倒くさく感じてしまいます。
実はフランス語を始めたときはあまり時制に悩まなかったのに、スペイン語だと混乱を極めてました。
が、こうやってイメージ図を描いてフランス語とスペイン語を対比すると、あまりに似てて面白かったし、また、今までもやっとしてたもの(条件法未来とか)もスペイン語のイメージから考えるとなんとなく腑に落ちたようになりました。(キモチだけかもね)
条件法や単純未来の活用語尾も、スペイン語と同じ様な似かよりがあって興味深かったです。さすが兄弟言語!