100記事目のくぎりに、フランス語とスペイン語の「100」を比較

100記事目のくぎりに、フランス語とスペイン語の「100」を比較

引き続き台風が怖いです。ちりめんじゃこです。こんにちは。

このサイト『tirimenJ5』はおかげさまで今日で100回目の記事更新となりました。
いつも読んでくださっている方ありがとうございます。

100回目の記念ということで、今日はフランス語とスペイン語の「100」という数字を見てみようと思います。

「100」は何と言う?

スペイン語では・・・

「100」には2つのカタチがあります。

cien』と『ciento

使い方によって変わります。

  1. cien
  2. 「cien」は名詞mil(千)、millones(100万. millón複数形)の前に置かれるときに使われます。

    cien mil (10万)
    cien millones (1億)
    cien años de soledad (100年の孤独)
  3. ciento
  4. 上記以外は「ciento」。

    ciento uno (101)
    ciento cincuenta (150)
    ciento noventa y nueve (199)
    mil ciento diez (1110)

フランス語では・・・

ずばり「cent」です。

cent un (101)
cent mille (10万)
cent quatre-vingt-dix-neuf (199)
mille cent dix (1110)

「200~900」はどう数える?

スペイン語では・・・

200なら「dos(2)」+「ciento(100)」+「s(複数を表す)」⇒「doscientos
と同様に、300は「trescientos」~のように作られます。

が、「500」と「700」と「900」だけ変則的

quinientos (500) [cincuenta (50), cinco (5)]
setecientos (700) [setenta (70), siete (7)]
novecientos (900) [noventa (90), nueve (9)]

700と900は70と90に面影が似てるけど、500だけは突然変異的変化をとげてます。

フランス語では・・・

「cent」に複数の「s」をつけるかつけないか、に注意!

  1. s」をつける場合
  2. 200、300、400・・・などの10と1の位が0のときのみつける。

    deux cents (200)
  3. s」をつけない場合
  4. 端数(201とか)、milleの前、序数詞として使う場合はつけない。

    six cent cinquante (650)
    cinq cent mille (50万)
    page trois cent (300ページ)

パーセントはどう言う? 100%=本物、完全!?

スペイン語では・・・

por cien」または「por ciento

cien(to) por cien(to) (100%)
el 80 por ciento del pueblo (国民の80%)
tres coma ocho por cierto (3,8%)

スペイン語の「cien(to) por cien(to) 」(100%)には「本物の」という意味もあります。

フランス語では・・・

pour cent

cent pour cent (100%)
plus de 80 pour cent des gens (80%以上の人たち)
trois virgule huit pour cent (3,8%)

フランス語の「cent pour cent」(100%)にも「完全に、すっかり」という意味もあります。

Je suis “Edokko” à cent pour cent.(おいらは生粋の江戸っ子だ)
※この文の正確性は保障しません。。。あしからず。

「1/100 (100分の1)」はどう言う? びた一文もないぜ。

スペイン語では・・・

100分の1を意味する単語はいくつかあります。

centavo(センターボ。アルゼンチン、キューバ、コロンビア・・・などの貨幣単位の100分の1)
centésimo(センテシモ。ウルグアイ、パナマなどの貨幣単位の100分の1)
céntimo (センティモ。ユーロなどの100分の1)

centavoとcentésimoは主に中南米で使われるのではないかと思います。
NHK Worldの為替相場でよく聞くのはcéntimoです。

たとえば、ある日の為替相場で、
un descenso de 0,01 yen con respecto a las 5 de la tarde del lunes.」(月曜の夕方5時時点と比較して1銭の下落)
という一節で、1銭は「0,01 yen (un céntimo yen)」と表現されてました。

ちなみに「59銭(0,59 yenes)」なら「cinquenta y nueve céntimos」でcéntimoに複数の「s」がつきます。

また、日本語でもよくお金がないとき、「1銭もない」って言いますが、スペイン語でも同様に、

Soy sin un centavo. (一銭も持ってない)
Yo no tengo un céntimo.(一銭も持ってない)

(estar sin un centavo / no tener un céntimo)
というようです。

フランス語では・・・

フランス語も1ユーロの100分の1を表す通貨単位として「centime」(サンチーム)があります。

そしてまた、フランス語も「一銭もない」を同じ様に表現します。

Je n’ai plus un centime.(もう一銭もない)

(n’avoir plus un centime)

まとめ

フランス語とスペイン語の「100」を見てきました。調べてたら「100」が出てくるイディオムなどもあって面白かったです。

印象に残ったのは、

スペイン語

estar con cien ojos(100の目を持つ → 用心する、しっかり目を開けている)

フランス語

être aux cent coups (100の身体にいる → 不安にさいなまれる)
avoir cent bras (100の腕を持つ → ばりばり働く)
faire les cent pas (100歩あるく → 同じ場所を行きつ戻りつする)
faire les cent coups (100の身体になる → 乱れた生活を送る、無分別な行為を繰り返す)

なんていうのがありました。

スペイン語のイディオムとフランス語の100の腕はイメージしやすい。

フランス語の「faire les cent ~」は「pas(歩)」と「coups(体)」を間違えるととんでもないことになりますね。

,