スペイン語の時制をイメージ図で見てみたら・・・ 現在と過去 vol.1(絶対時制)

スペイン語の時制をイメージ図で見てみたら・・・ 現在と過去 vol.1(絶対時制)

こんにちは、チリメンじゃこです。

先日、スペイン語の動詞の時制を横並びで覚えられないかと考え、表をつくり、眺めておりました。

なんとなくそれぞれの時制の活用の”雰囲気”は「見覚えあるかな」という程度になったところで、これらの時制がどういったところで使われるのかも見てみたくなりました。

ざっと文法書は一通り読んでいたものの、「~形」という名前だけではイメージが湧きにくく、それぞれどういった使い分けなのか覚えられないので、またまたとてーもざっくりですが、大まかなイメージ図を書いてみることにしました。

直説法の時制は全部で9個!

直説法の時制は、以下の9個があります。(現代スペイン語の場合)
現在(presente de indicativo)
点過去(pretérito perfecto simple de indicativo)
線過去(pretérito imperfecto de indicativo)
未来(futuro de indicativo)
過去未来(condicional simple de indicativo)
現在完了(pretérito perfecto de indicativo)
過去完了(pretérito pluscuamperfecto de indicativo)
過去未来完了(condicional compuesto de indicativo)
未来完了(futuro perfecto de indicativo)

その中で、「○○完了」というのは「haber + 過去分詞」で作る時制です。

現在 ⇒ 現在完了 (he comido)
線過去 ⇒ 過去完了 (había comido)
未来 ⇒ 未来完了 (habré comido)
過去未来 ⇒ 過去未来完了 (habría comido)

たくさんあるけど、これから少しずつどんな時にどんな事を表す時制なのかを(大雑把ですが)見ていきたいと思います。

ただし、それぞれの時制には下記以外にも用法があります。が、まずは大雑把なイメージをもつために細かい用法は省いています
(ちょっとズレているところもあるかもしれないので、のちのち修正するかもしれません。)

時制に絶対と相対がある

現在、過去、未来のどの時点を基点とした話かによって、使われる時制が変わってきます。
「現在」はコロコロ変わる基点ではないので『絶対時制』、過去や未来は、様々な「時」が基点になるので『相対時制』になります。
今回は『絶対時制』から見てみたいと思います。

絶対時制(現在、現在完了、点過去、未来)のイメージ

現在を基点(図中では▲)とすると、「直説法現在」「直説法現在完了」「直説法点過去」「直説法未来」の4時制は下のようなイメージかな・・・

no1

直説法現在(presente de indicativo)

上の図でいうと、黄色の部分

基本的に「今」の話をするのに使われるけど、「今この一瞬」だけが対象じゃないです。

「~する」:習慣的・反復的な行為 (ex.毎日仕事に行きます)
「(今)~している」:現在進行中の行為(ex.スペイン語を勉強しています)
「(○○前から)~している」:過去から続いている行為・状態(ex.3年前からここに住んでます)
「(明日、今年etc.)~する」:確実な未来(ex.明日学校に行きます)

といった事を表すのに直接法現在が使われます。

直説法現在完了(pretérito perfecto de indicativo)

上の図で言うと、メッシュの青色の部分。

「(今)~し終わった」:直前に終了した行為 (ex.今家に着きました)
「(まだ)~してません」:否定だと(終わっているはずのものが)未完了 (ex.まだ宿題がすんでない)
「~したことがある」:経験 (ex.富士山に登ったことがある)

といった事を表すのに直接法現在完了が使われます。

ひとことで言うと、現在完了は「現在も何らかのかかわりがある過去」

[現在と現在完了の違い]
ただし、「直説法現在」で表現される「過去」が必ず「現在も続いている」のに対して、現在完了は今も続いているのかどうかは文脈により変わるという違いがあります。

「He vivido en Tokio durante 3 años y ~」(私は3年間東京に住んできたが、~)という文章だけだと今も住んでいるかどうかは不明。(単に「住んだことがある」って言ってるだけなのかもしれない)
今も住み続けているのかどうかは「~」の部分も読まないと分からないことになります。

直説法点過去(pretérito perfecto simple de indicativo)

上の図で言うと、緑色の楕円の部分。

「(昨日、去年etc.)~した」:”終わった事”を述べる (ex.昨日お祭りがあった)

「点」と言っていますが、「過去のある一瞬」だけを指すのではないです。「踊っていた」とか「旅行した」とか、それなりの時間がかかることであっても、その行為自体を一括りして「一つの過去」として捉える感じでしょうか。

「もうそれは終わった事だ」という感じで、客観的に過去の出来事を述べる、というイメージかな。。

[点過去と現在完了の違い]
点過去は「昨日(Ayer)」とか「去年(el año pasado)」といった過去を表す副詞と一緒に使えますが、現在完了は使えません

まとめ

この「絶対」時制で語られる「現在」と「過去」は、本当に事実を淡々と述べている、という印象です。
なので、他の時制にあるような“推測”のような用法はないです。

次回はちょっと複雑な「線過去」「過去完了」「過去未来」「過去未来完了」をイメージしてみたいと思います。